「公務員は残業多いの?」
「実際働いてる人の話が聞きたい」
「公務員は残業代は出るの?」
今回はこのような疑問にお応えします。
- 公務員の残業実態の調査結果まとめ
- 公務員の残業について現役職員や元職員が語ります
- 公務員の残業代は出るのか?実体験から語る
- 残業の有無は部署による?!
本題に入る前に、この記事を書いている僕は何者なのかを書かせてください。
僕は大学を卒業してから6年間、公務員(消防士)として働いてました。消防士と言っても、僕の勤務していたのは田舎なので、市役所の行政職と同じ給与基準でした。なので、他の公務員の人も参考にして貰えると思います。
公務員は残業が少なくて、定時で帰れるイメージがありませんか?
実際はそんなことないんです。職種や場所によりますが、公務員って意外とブラック労働だったりします。
この記事を読めば、公務員の残業の実態や、民間と比較して残業が本当に少ないのか、が分かります。
公務員の残業実態の調査結果まとめ
公務員の残業について、以下の表にまとめてみました。
【月間】残業時間 | 【年間】残業時間 | |
全体 | 13.2時間 | 158.4時間 |
都道府県 | 12.5時間 | 150.0時間 |
政令指定都市 | 14.5時間 | 174.0時間 |
県庁所在地 | 13.3時間 | 159.6時間 |
(参考)国家公務員 | 233 時間 | |
(参考)民間労働者 | 154 時間 |
すみません、参考資料ですが、平成27年の古いものしか見つけられませんでした。
公表されている情報はあくまで平均
正直言うと、公表されている情報にほぼ意味はないと思います。
なぜなら公表されている情報はあくまで平均で、実際は部署や地域によって違うから。
残業が多いところもあれば、残業がほとんどないところもあります。
当たり前と言えば当たり前ですよね。
公表されている情報は本当なのか?
公表されている情報が本当かどうかと聞かれると、微妙です。
実際、僕が公務員をやっていた時や、僕の公務員をしている友人の話を聞く限り、実際の残業はもっと多い印象。おそらく、平均しても月に20時間は超えてるはずです。
実際に公務員をやってみるとわかりますが、自分が残業をしたからと言って全て申請できるわけではないんですよね。
これは僕が働いていたところの話ですが、事前に決められた研修や規定で決まっている緊急出動などは残業として申請できます。しかし、単純にその日の仕事が多くて定時に終わらない場合などは残業の申請はできる雰囲気じゃありません(しても認められるとは思えませんでした)。
なので、公表されている情報には含まれない残業時間が確実に存在しているはずです。
少なくとも僕が働いていたところは申請されていない残業時間の方が多いはずです。(ちなみに僕は消防士だったので、24時間勤務の休憩時間に働いた分も残業という体で話してます。)
公務員の残業について現役職員や元職員が語ります

これは僕の周りで働いている公務員の人から直接聞いた話なので、かなりリアルです。
なのですみません、僕の周りにいない公務員の話はできませんのでご承知おきください。以下の公務員について解説します。
- 市役所職員
- 県庁職員
- 消防士
- 警察官
- 教員
順番に解説していきます。
市役所職員の残業について
学生時代の友人が市役所に勤務しているので、残業について聞いてみました。
市役所も部署によりますが当然のように残業はあるみたいです。もちろん全ての残業に残業代が支払われるわけではないとのこと。
定時は8:30~17:15なんですが、22時過ぎまで残業することもあるらしいので、割と大変ですよね。
県庁職員の残業について
高校時代の友人が県の職員をやっているため、県庁の残業について聞いてみました。
その友人はそこまで残業は多くないと言ってました。「趣味の時間もあるし、プライベートも充実している」と。
もちろん残業がゼロではないみたいですが、仕事でめちゃくちゃ消耗している感じでもなかったです。
あまり具体的な残業時間は言ってませんでしたので、曖昧ですみません。
消防士の残業について
僕自身が消防士をしてましたので実体験ですが、消防士は当直勤務(24時間勤務)は残業はありませんでした。
しかし、勤務時間内に休憩時間(昼食や夕食、夜の仮眠時間など)にタダ働きすることは頻繁にありましたね。
例えば夜の仮眠用の休憩時間が22時からなんですが、22時に休憩を取ろうとすると陰口を言う上司もいました。
なので、基本的に0時くらいまでは上司の目を気にして仕事をするため、2時間くらいはタダ働きに。それが月に10日もあるため単純計算で20時間もタダ働き。
もちろん部署にもよるので、休憩時間は目一杯休むことができる部署もあります。
ちなみに消防士にも日勤(市役所などと同じ勤務形態)もありますが、日勤の人たちは定時で帰っている人の方が少ない印象です。笑
なので、割とブラックという認識でOKです。
警察官の残業について
警察官をやっている友人は周りに何人かいますが、勤務形態は消防士と似ています。
しかし警察の方が大変そうでしたね。当直勤務明け(24時間勤務が終わる日)に夕方まで残業したりすることもあるらしいので。
当直勤務をしたことある人ならわかるかもしれませんが、勤務明けの日に夕方まで働くって地獄ですよね。
もちろん残業代は出ないことも多いらしいです。
教員の残業について
教員は公務員の中でも最もブラックだと思います(個人的な意見です)。
そう考える理由はいくつもありますが、その1つとして中学校の教員をやっている友人に聞いたら、部活も担当していた時は1年間で360日は学校に通ったと言ってたから。
つまり、完全OFFは年間5日のみ。
他にも教員の友人がいますが、ホワイトな働き方をしてる人は少なくとも僕の周りには1人もいません。
しかし全員やりがいは感じているようですが、とにかくほとんどの残業や休日出勤はタダ働き。控えめに言ってもブラックです。
未来のある子供に関わる職業なので、もう少し待遇が見直されても良いと思ってしまいますね。
公務員の残業代は出るのか?実体験から語る

結論から言うと、公務員の残業代は出る時と出ない時があります。
- 残業代が出る時 → 事前に決められている研修や会議などの時。
- 残業代が出ない時 → 自分の仕事が溜まっていて勝手に残業する形になってしまった時。
もちろん組織にもよると思いますが、少なくとも僕のいた組織ではこんな感じでした。
僕の周りの市役所職員、教員、警察官もみんな同じことを言っていたので、割とどこも同じかもしれませんね。
「代休」という名のタダ働き
「代休」という制度がありますよね。あれって実質タダ働きになることも多いです。
人員が足りないなどの理由で有給が使えない場合は、代休があってもその分有給が取得できなくなるだけなので実質タダ働きになりますよね。
例えば僕のいた組織はまさに有給が使えないのが当たり前という雰囲気でした。なので、代休が溜まっても意味ありませんよね。
「だったら有給を取得して代休の代わりに残業代を支給してくれ」という感じでした。
つまり、有給が取れないのに代休で済まされる残業は、タダ働きと同じです。
残業代で稼ごうとするのはNGな理由
「残業代が出れば稼げるのに」と思うかもしれませんが、そもそも残業代で稼ごうとするのはNGです。
なぜならそれは時間を切り売りしているだけだから。人生の時間が限られている中で、時間を売って稼ぐのはもったいないですよね。
仕事のための人生ではなく人生のための仕事なので、仕事に主導権を握らせないようにしたいですよね。当然、タダ働きなんてもっての外です。
残業で稼ぐくらいなら、その時間を使って新しいスキル習得に使ったり、趣味の時間、家族との時間に使った方が有意義な気がしませんか?
スキル習得すればそのスキルが新たに稼ぐ手段となる可能性も。
なので、残業代で稼ごうとするくらいなら、時間を有効に使っていきたいですよね。
公務員の残業の有無は部署による

これを言ったら元も子もないですが、残業の有無は部署やそこにいる上司の考え方次第です。
大して仕事が忙しくなくても
上司が帰らないから帰りにくい
→ 結果的に意味のない残業をしてみる
みたいな話は多々あります。
もちろんそれは職場での人間関係を円滑にするためには必要なこと。他にも単純に忙しい部署だったりすると残業を余儀なくされますよね。
なので、残業の有無は部署や上司によります。
部署ガチャや上司ガチャに消耗したいですか?
公務員って結局、部署ガチャ、上司ガチャなんですよね。
公務員でいる限りはこれらの「ガチャ」からは逃れられません。あなたがどんなに頑張っても操作できないことが公務員でいる限りはたくさんあります。
例えば、どの部署に飛ばされるかわからない、上司は誰になるかわからない、勤務先もどうなるかわからない、退職金もどうなるかわからない、などなど。
これらの「ガチャ」は今後もずっと続きますが、本当に定年までそのまま消耗しても良いのでしょうか?
少なくとも僕はそれが嫌で公務員をやめました。
【まとめ】割とブラックなので真剣に考えるべき
結論、公務員でいることにそこまで旨味はありません。
理由は、ここまで読んでくれた人はなんとなくわかるかもですが、公務員は割とブラックだからです。
しかも公務員は「ガチャ」が多いので、リスクも結構あります。
住む場所も、部署も、上司も、仕事内容も、勤務時間も自分で決めることはできません。
なので個人的には公務員よりも、もっとスキルをつけて自由に働ける環境がおすすめ。
例えば僕はプログラマーになりましたが、プログラミングスキルがあるため自宅で仕事ができるし働く時間の自由度も高いです。しかもスキルがあるので嫌なことがあればすぐに転職も可能。
いろいろな働き方があるこの時代に、公務員であることの旨味はあまり大きくないです。
ブラック労働は人生の時間の無駄遣いなので、早めに脱出するのがおすすめ。これは僕の体験談からですが断言できることなので参考にしてみてくださいね。