「公務員のメリットとデメリットを知りたい」
「現在公務員だけど、転職しようか迷っている」
「これから、公務員になろうかどうか迷っている」
今回は、こんな悩みについて解説していきます。
- 公務員のメリット
- 公務員のデメリット
について、収入面、仕事面、人間関係、時間、将来性の5つの視点から解説していきます。
簡単に僕の自己紹介をします。
【自己紹介】
- ぱんだの中の人(詳しいプロフィール)
- 元公務員(消防士)
- 現役の在宅エンジニア(未経験から転職)
- YouTube(ぱんだ【元消防士エンジニア】)
- twitter (@from_fdcom)
この記事を書いている僕は、公務員として6年間勤務しました。その後、公務員でいると手に職が何も残らないことに不安になり転職。現在はプログラマーです。
「公務員は安定」とか、「公務員になれば勝ち組」とか言う人を見たことあるかもしれません。
確かに、負け組とは思いませんが、果たして本当に「安定」なのでしょうか?(下の記事で詳しく書いています)
>>公務員は安定だけど安心できない3つの理由
何も考えずに公務員を続けると、今後一生、お金の不安と隣り合わせになってしまうことも。逆にしっかりと公務員のメリットとデメリットを理解しておけば、デメリットを補うこともできるかもしれません。
今回は、元公務員の僕が、公務員のメリットとデメリットについて実体験から解説していきます。
公務員のメリット

公務員のメリットについて、次の5つの視点から解説していきます。
- 収入面でのメリット
- 仕事面でのメリット
- 人間関係でのメリット
- 時間的なメリット
- 将来的なメリット
順番に解説していきます。
公務員の収入面でのメリット
公務員の収入面でのメリットについては、みんな知っていると思います。
それは、収入が「安定」しているという点です。
公務員は、他の職業と比較して、収入が特別高いわけではありません。
でも、ボーナスも必ず支給されるし、昇給も必ずします。
景気に左右されないというメリットは大きいのではないでしょうか。
仕事の成果とは関係なく、年齢と共に給料が上がっていくこともメリットの1つだね!
公務員の仕事面でのメリット
公務員の仕事でのメリットは、業務内容が、比較的「楽」なことだと思います。
忙しい思いをしている公務員の人に怒られそうですが、、、。
もちろん忙しい公務員もいます。でも、平均的に見て、利益を求める民間企業の方が仕事量は多くなりがちですよね。
なので、利益に縛られるプレッシャーがない環境で働くことができるのは、1つのメリットでしょう。
公務員の人間関係でのメリット
人間関係に疲弊している場合、公務員の場合は「異動」が解決してくれる可能性があります。
基本的に公務員は、定期的に部署異動がありますよね。
僕の場合は、消防士だったのですが、2~5年くらいで、違う消防署への異動がありました。
おそらく他の職業だと、大企業でもない限り、大きな異動はないですよね。
異動は、メンバーも場所も変わるので新鮮。
例えるなら、「学生時代のクラス替え」みたいな感覚だよね
人間関係で疲弊しても、異動すれば解決する可能性もあるというのは、公務員のメリットかもしれません。
公務員の時間的なメリット
公務員は、休暇を取りやすいメリットもあります。例えば、以下のような休暇があります。
- 年次休暇
- 特別休暇
- 夏季休暇
- 育休及び産休
- その他の休暇
公務員は、決められた年次休暇(有給)が年間20日間、夏季休暇が年間5日間、その他、様々な休暇が支給されます(自治体により異なるかもです)。
結婚した時には、新婚旅行に行くための休暇も有給とは別で取得することも可能(僕の消防士時代は、「特別休暇」で新婚旅行に行くことができました)。
プライベートな時間や、家族との時間を作れるのはありがたいですね。
もちろん、育休や産休もあります。女性であれば産休も取得でき、育休については、最近では男性でも取得する人も増えています。
しかし、決められた分の休暇を、全て消化出来るかどうかは、組織によって異なりますので要注意です。
ちなみに僕のいた消防本部は、有給はほとんど消化出来ない雰囲気があり、あまり消化し切れている人はいませんでした。笑
しっかりと与えられる休暇を消化できるならば、それは大きなメリットと言えますね!
公務員の将来的なメリット
公務員のメリットとして、「退職金」があります。
ほとんどの民間企業よりも、退職金が多く支給されます。
公務員の退職金は下がってきているという事実もあります。しかし、民間企業だと退職金が出ない企業も少なくありません。
基本的に、大企業と比べない限り、退職金の額が民間企業を下回ることはそうそう無いでしょう。
公務員のデメリット

次は、公務員のデメリットについて、次の5つの視点から解説していきます。
- 収入面でのデメリット
- 仕事面でのデメリット
- 人間関係でのデメリット
- 時間的なデメリット
- 将来的なデメリット
順番に解説していきます。
公務員の収入面でのデメリット
公務員の収入面でのデメリットは、収入が決まっているということです。
これは人によっては、メリットと思う人もいるかもしれません。
でも、公務員は安定しているが故に、頑張っても増やすことができませんよね。公務員を続ける限り生涯で稼げるお金は決まっているのです。
子供の養育費や、親の介護費、その他の不意な出費が必要なときもあるよね。
例えば、フリーランスや営業職の場合、お金が足りない時は、仕事を頑張れば手元のお金を増やすことが可能。
しかし、公務員は手元のお金が足りなければ、借金しか方法はありません。公務員は社会的信用もあるので、借金はできてしまうので。。。
やはり、いざという時に頑張っても収入が増えないというのは大きなデメリットでしょう。
僕の公務員時代の収入は、こちらで詳しく書いてます。
>>【僕の公務員時代の給与明細も公開】20代地方公務員の年収まとめ
公務員の仕事面でのデメリット
仕事面でのデメリットは、手に職がつかないことです。
「公務員で働いた経験を活かしてキャリアアップ」はなかなか難しいですよね。
公務員でも、事情があって途中で退職する人は意外といます。
さらに、定年退職後は公務員でも働く時代。退職金と年金だけでは厳しいのが現実です。
そんなときに、手に職がない公務員は転職に苦労してしまうのは目に見えてますよね。
やっぱり、稼げる汎用的なスキルが手に入らないのは、公務員の大きなデメリットだよね。
公務員の人間関係でのデメリット
公務員の、人間関係でのデメリットとして、逃げ場がないことが挙げられます。
公務員は部署異動があるのは大きなメリットですが、部署が変わっても、苦手な人との人間関係を完全には断ち切ることができません。
先程の「手に職がつかない」というデメリットとも繋がりますが、手に職がないので、公務員は転職も難しいです。
例えば、プログラマーの場合、会社を辞めたくなったら転職すれば良いだけ。プログラミングスキルがあるので正直仕事には困らないのです。
なので、公務員は人間関係で悩んだ時などに、転職が難しいこともデメリットと言えるでしょう。
公務員でも、転職後に後悔しにくい方法は、下の記事で解説してます。
公務員の時間的なデメリット
公務員は、休日にも地域のイベントなどに参加させられることも多いです。
もちろん強制ではないですが、参加しないと人間関係にも響いてくる場合もあるので、断りにくいのが現実。
さらに、サービス残業が意外と多いです。
朝、勤務時間よりもかなり早く出勤しなければならない部署もあります。
僕は消防士だったとき、8時30分から勤務時間でした。なのに、8時10分くらいに出勤したら、上司に「もうちょっと早く来なさい」と注意されたこともあります。
時間的デメリットは、定年退職までの時間を合計したら、結構大きな損失になるかもね。
公務員の将来的なデメリット
公務員であっても将来の不安はあります。
なぜなら、ほぼ確実に退職後も働く必要があるからです。
公務員は将来的に退職金がほぼ確実に支給されます。しかし、公務員の退職金も減りつつあります。

(引用元:マネービバ)
約10年間で600万円くらい減っていますね。。。
さらに寿命が伸びているので、公務員であっても、退職金と年金だけでは生活していくことは難しいでしょう。
なので公務員も、定年退職後にもう一度、仕事を探さなければなりません。
僕が消防士だったときの上司のほとんどが、退職後も働いています。
衝撃的だったのが、ほとんどの上司は退職後、「新卒に毛が生えた程度の給料で働いている」ことでした。たとえ去年まで消防署長だったとしても、です。
これは、汎用的なスキルがないことが原因ですよね。
なので、スキルのない公務員は、定年退職したときに好条件の仕事が見つかりにくいというのも、大きなデメリットでしょう。
なので、公務員でも早いうちにスキルを習得しましょう。
やはり、僕のおすすめは「プログラミング」です。
下の記事に詳しく書いてあります。
>>公務員がプログラミングを学ぶべき3つの理由
【まとめ】 疑問を感じたら何か行動してみるのもアリ
公務員のメリットとデメリットをお話しました。
多分、この記事にたどり着いた人は、「公務員になることを迷っている」or「公務員だけど転職を考えている」かのどちらかだと思います。
そして僕が個人的に思うのは、迷ったら行動した方が後悔は少ないと思います。
僕は、デメリットの方を感じて転職しました。
下の記事に詳しく書いてあります。
>>僕が消防士を辞めた5つの理由と後悔しない秘訣
公務員は親や親戚、先生から勧められますが、それは「親や先生の世代の常識」に過ぎません。
「公務員を辞めてはいけない」というのも昔の常識です。
今の時代、公務員になれば一生安泰でもないので、他の道もしっかり調べてみることも大切。
個人的におすすめなのは、「需要の高いスキルを身につけて、どこでも働ける人間になること」です。
迷ったら、公務員をやりながらでもスキルをつけるのも良いかもですね。