「消防士に向いている人ってどんな人?」
「逆に消防士に向いてない人も知りたい!」
「消防士のリアルな仕事内容は?」
今回は、このような疑問にお応えします。
- 消防士に向いている人の5つの特徴
- 消防士に向いてない人の5つの特徴
- 消防士の1日の勤務の流れを解説
- 「安定だから」という理由はおすすめしない
この記事を書いている僕の自己紹介をさせてください。
僕は、消防士として6年間働いていました。その中でいろんなことを悩んで、考えた末、転職。
なので、消防士に向いている人、向いていない人の特徴についても、かなり調べて考えました。
そんな経験から解説するため、この記事を読み終わる頃には自分がどうしたら良いかが明確になると思います。
消防士になろうとしている人、また、このまま消防士を続けて良いのか迷っている人は、消防士に向いている人、向いてない人の特徴について気になりますよね。
実際、消防士に向いている人は、僕が消防士時代にたくさん見てきたし、反対に、消防士に向いていないのに消防士を続け、毎日悩んでいる人もたくさん見てきました。
消防士に向いている人は、消防士であることに何の疑問も持たずに、常に満たされてたよ。
逆に、例えば、僕みたいに消防士に不満があったら、転職すればかなり楽な人生になります。
そのためには、自分が消防士に向いているのか向いていないのかを知る必要がありますよね。
今回は、僕がいろんな消防士を見てきたり調べたり、経験したことを元に、消防士に向いている人、向いていない人について徹底解説していきます。
消防士に向いている人の5つの特徴

まずは、消防士に向いている人の特徴を5つ紹介していきます。
- 人助けにやりがいを感じる
- 理不尽なことが平気
- 体力がある
- 地味な仕事もできる
- 車の運転が得意
1つずつ順番に解説していきます。
特徴① 人助けにやりがいを感じる
言うまでもないですが、消防士の仕事の中で、最も大切な仕事。
人命救助にやりがいを感じる人は、消防士に向いていると言えるでしょう。
「給料が少なくても、人助けがしたい!!」という人は、かなり向いていると思います。
特徴② 理不尽なことが平気
消防士は、男が多い職場なので、どうしても理不尽なことが多いです。
例えば、「新人は誰よリも早く起きて誰よりも遅く休む」とか「若い人が夕食を作るけど、味に文句を言う人もいる」とかですね。
他にも理不尽なことは山ほどあります。
もちろん、所属する消防本部によって違うと思いますが、大体どこの消防本部からも同じような話を耳にします。
基本的に理不尽なことは苦手な人の方が多いはず。
なので、どんなに理不尽なことがあっても耐えられる人は、消防士には向いているといえますね。
特徴③ 体力がある
消防士は想像通り、体力を使う仕事です。
火災現場はもちろん、救急車での、心配停止の傷病者への胸骨圧迫も、かなりの体力を要します。
なので、スポーツ経験が豊富、鍛えることが大好きという人は消防士向きです。
ただし、注意しなければならないのは、消防士のトレーニングはかなり非効率で古典的です。
僕は鍛えるのが好きですが、より効率的に鍛えたかったため、多い通りに行かないことも多く、不満がありました。
特徴④ 地味な仕事もできる
消防士の仕事は出動だけではありません。
出動報告書、研修のための資料作り、研修後の書類作成、車両点検、掃除、食事当番などなど。。。
消防士のほとんどの仕事内容は、想像以上に地味な仕事です。
出動などの目に見える仕事だけでなく、地味な仕事も頑張れるというのは、消防士には意外と必要な能力であることは間違いありません。
特徴⑤ 車の運転が得意
消防士は、大型自動車に分類される梯子車やポンプ車などを運転する必要があります。
さらに、災害時には緊急走行で赤信号の交差点を通ったり、狭い道や渋滞中の道路をすり抜けていかなければならない時も多いです。
なので、車両感覚を掴むのが得意な人は、消防士に向いていると言えますね。
消防士に向いてない人の5つの特徴

次に、消防士に向いていない人の5つの特徴を解説します。
- 安定を求めて消防士になる
- 家族との時間を増やしたい
- たくさん稼ぎたい
- 効率重視
- 理不尽なことが多い
1つずつ解説していきます。
特徴① 安定を求めて消防士になる
「消防士になれば公務員だから安定でしょ」という考えは危険かもしれません。
と言うのも今の時代、公務員でも安心できる時代ではありません。
公務員の退職金はどんどん減っているし、退職後にスキルが何も残らないので、仕事探しに苦労する可能性大。
仕事が見つかったとしても、スキルがないので、当然給料は少なくなります。
なので、「消防士になれば公務員だから一生安泰だ」と考えている人は、一度考え直しましょう。
今の時代は公務員より、どこでも必要とされるスキルをつけた方が安泰かもしれないね。
特徴② 家族との時間を増やしたい
みなさんもご存知だと思いますが、消防士は24時間勤務です。
ですが、全ての時間が勤務時間というわけではありません。
中でも、仮眠の時間は勤務時間に含まれない「無賃金拘束時間」になります。
つまり、「給料が支払われないけど職場にいなければならない時間」が他の職業よりも長くあるんだね。。。
僕もそうですが、ほとんどの人は、子供と一緒に寝たいし、毎日子供の顔を見たいですよね。
さらに、消防士だと、必然的に妻が1人で子育てをする時間も多くなってしまいます。
僕みたいに、仕事よりも家族の時間を優先したい人は、消防士はおすすめしません。
特徴③ たくさん稼ぎたい
消防士は公務員なので、世間の平均くらいの給料は貰えます。
しかし、「若いうちに稼いで老後はゆっくり」なんてことは、消防士をやっている限りはほぼ確実に不可能。
もちろん、俗に言う「お金持ち」にもなれません。
消防士は公務員なので、転職しない限りは、消防士になった瞬間に一生分の稼げる金額がほぼ決まってしまうのです。
なので、稼ぎたい人に消防士は向いてません。
特徴④ 効率重視
消防士は意外と、出動以外の地味な事務仕事が多いです。
そしてこれは公務員の悪い癖なのですが、業務を効率化しようとしません。
基本的に公務員は前例踏襲なので、非効率な働き方ばかりなんですよね。
僕はプログラマーに転職したので、今の知識を使えば、消防士時代の事務仕事で10日かかっていた作業を1時間で終わらせたりすることも可能。
なので、効率重視の人は消防士には向きません。
特徴⑤ 理不尽なことが嫌い
先程も言いましたが、消防士は、どうしても理不尽な上司が多いです。
例えば、上司の仮眠の準備を部下がしたり、夕食は若手が作ったり。。。
休憩時間には若手は雑用に呼ばれ、休憩を取れないこともたくさんありました。
有給も申請しようとしたら、遠回しに却下されたこともあるし、そもそも有給をまともに消化できている人なんて、ほとんどいませんでした。
もちろん、消防本部によって多少の違いはあるかもしれませんが、基本的にどこも同じようなパワハラ事例をよく耳にします。
僕のいた消防本部でも、パワハラで病んでしまったり、辞めてしまう人をお何人も見てきました。
というか、定年前に辞める人のほとんどはメンタルが原因でしたね。
なので、理不尽なことが嫌いな人には、消防士はおすすめできません。
消防士の1日の勤務の流れを解説
僕の消防士時代の、1日の勤務の流れを紹介しておきます。

当然ながら、場所によって異なるので、参考程度に見てくださいね。
僕の消防士の給与明細は、こちらの記事に掲載してます。
「安定だから」という理由はおすすめしない

「公務員は安定だから」という理由で消防士になるのはおすすめしません。
理由は、公務員は今の時代、安定はしているけど安心はできないからです。
確かに給料は安定してますが、消防士は市場価値は上がりません。
というのも、消防士は、他の会社で使えるスキルが何も身に付かないのです。
そして、現代は昔と違い、退職金や年金だけでは定年後のお金は足りませんよね。
つまり、定年後にも働く人がほとんど。
定年後に新しく仕事を探さなければならないときに、稼げるスキルがない定年した元消防士は、仕事に困る可能性大。
仮に仕事が見つかったとしても、今までの給料が嘘だったかのように少ない額で働くことになります。
もちろん僕は、 消防士時代にこのような人を何人も見てきました。
なので、本当に安定を求めるなら、消防士ではなく、稼げるスキルが身に付く仕事の方が良いでしょう。
【まとめ】消防士は素晴らしい仕事
とはいえ、消防士は素晴らしい仕事です。
基本的に消防士は、感謝されることはあっても恨まれることはないし、周りからの反応も良いからです。
何より「人命救助」にダイレクトに携われる職業なんて滅多にないですからね。
やりがいに関しては、言うことなしです。
特に、記事の前半で書いた、「消防士に向いている人」にたくさん当てはまっていれば、間違いなく楽しい消防士ライフを送れるでしょう。
反対に、向いてなくとも、不満を持ちながらも消防士を続けている人はたくさんいます。
ただし、向いてないと感じて悩んでいる場合は、僕のように転職すれば、大抵の悩みは解決するはず。
なので、迷っている方はこちらの記事も読んでみてください。
>>【消防士を辞めたい人必見】僕が転職した5つの理由と後悔しない秘訣
>>【実体験】「公務員を辞めるのはもったいない」と思われている3つの理由
消防士はやりがいを持ってやれば楽しい職業ですよ!